アクチュアリー資格取得までの年数をみてみると

5年~8年程度が平均
受験可能な年齢の違いや免除科目の有無等によって、正会員取得時の平均年齢は異なってくる
こんにちは、Duke(デューク)です。
アクチュアリーという職業を知り、資格取得を目指す皆さんにとっては「資格を取るまでに何年くらいかかるのだろう」ということはキャリア形成の上でも気になるところかと思います。
そこで、ここでは公表されている範囲で日本および海外のアクチュアリー資格取得にかかる平均期間をまとめてみたいと思います。
日本
日本アクチュアリー会のWebsiteによると、以下のように記載されています。
「過去に資格を取得した方々の平均的な受験年数は、準会員が資格取得まで入会時より約5年、正会員が約8年です。」
出典:日本アクチュアリー会HP
単純に考えて、資格取得した人は正会員になるまで平均8年かかっている、ということになりますが、「入会時より」とあること、そして「入会」するためには通常は最低1科目以上1次試験に合格しないといけないため、もし「最初に試験を受け始めてから」という前提にすればおそらくもう少し長くなると考えられます。
現在は大学3年目ぐらいから試験を受け始める人も多いため、正会員になる平均年齢は30歳手前くらいとなるでしょう。
ただ現在は試験対策に時間をとれる大学在学中からの受験が可能になったことから、今後取得までの平均年数は少し短くなるのでは、と予想しています。
アメリカ
SOA(米国アクチュアリー会)の2017年の年次報告によると、最初の試験受験から最後の試験の合格までの平均期間(Travel Timeという言葉を使っています)は8.2年、と報告されています。
また、試験関連の統計データを公表しているactuarial-lookupというwebsiteによると、直近のデータ(2019年11月現在)で最初の試験から正会員まで平均6.9年となっています。
SOAは大学入学後すぐから(極端な話、高校生でも)受験が可能なため、正会員取得の平均年齢もおそらく日本と比較して数年若い25~26歳くらいではないかと推測されます。
このサイトで面白いのは、最短取得・最遅?取得の期間も出ていて、最短は2.25年、“最遅”は12.5年と出ています。
日本では正会員取得まで20年以上かかっている人もそれなりにいるため、日本ではあきらめずに受験し続ける人が多いのかもしれません。
CAS(損害保険分野のアクチュアリー会)の2017年のレポートでは最初に試験を受け始めてから約8年、仕事を始めてから6.5年が正会員取得までの平均と報告されています。
なお、前述のactuarial-lookupではCASのデータも出ており、こちらは正会員まで7.2年と出ています。