以上、現段階で考えられるメリットデメリットを列記してみました。
著者の個人的な意見としては、アクチュアリーを目指す若い人は日本だけでなく海外で学ぶという選択肢もあるよ、ということを知っておいてほしいと思っています。
もちろん個々人の希望やおかれた状況等によって全員に開かれた選択肢であるかどうかはわかりませんが、特に多感な時期に広い世界を知ること、同じ志をもつ仲間たちと切磋琢磨すること、降りかかるストレスや困難を切り抜けるバイタリティーを身につけることはアクチュアリーとしてはもちろん、社会人としての大きな財産になると感じています。
アクチュアリーの仕事はその専門性の基礎となる理論は万国共通であり、また数字をベースに議論をするという点においても国や地域の違いによるハードルが比較的低い職種だと思います。また例えば会計基準も現在国際的に統一する方向に議論が行われており、今後ますますハードルは低くなっていくと予想しています。
優秀な若い人たちが自分のキャリアを見据えて日本に海外に学びの場を広げていく、そんな将来が早く来ることを願っていますし、そのために自分にいま何ができるか考えていきたいと思います。