外資系の会社に勤めている場合
この場合、一番可能性があるのは社内で他の国のオフィスに出向あるいは転籍をすることです。
日本もそうですが、他の国でもアクチュアリー同士のネットワークが採用のきっかけになる場合が非常に多い(他の国でもアクチュアリーはSmall Worldのようです)ので、日本で勤務しているときから機会をみつけて他の国のオフィスの人たちと接点を作り、自分の存在を印象つけておくことは将来的にそのオフィスでアクチュアリーを採用することになったときに自分を売り込むのに役立つでしょう。
大手日系の会社に勤めている場合
近年は大手の会社の中で海外へビジネスを広げている、あるいは計画している会社が増えています。それに伴い、社内で海外にトレーニーとして派遣されたり海外駐在員として他の国に送り出されたりする機会が増えている印象です。
そうしたチャンスをつかむには、そういった制度に積極的に手を挙げる、あるいは選んでもらえるように準備をしておくことが大切です。
特に若手の場合は、まずは早期に正会員資格を取ること、語学を会社が求めるレベルまで高めておくこと、その他会社が求める要件をしっかり満たしておくことなどが挙げられます。
その他の会社に勤めている場合
現在日本国内のみでビジネスを行っている会社でも、海外大学院(特にMBA)への社員の派遣を行っているところもあるかと思います。
形式としては会社から派遣されて留学する形、あるいは自ら留学し、その期間を休職扱いとして大学院修了後に復職をする形などになります。
皆さんの勤める会社は現在は海外でのビジネスを行っていなくても、近い将来に海外展開を開始するかもしれません。
保険業界ではありませんが、近年日本郵政がオーストラリアの物流企業を買収する形で海外に進出を始めました。つい最近まで国有企業であり“ザ・国内企業”だった日本郵政が海外に駐在員を送り出すことは、10年前は誰が予想したでしょうか。
もしそうなったときに、語学や海外経験など、海外で仕事をするための準備をきちんとしていた人・その意思をちゃんと示していた人は真っ先に海外ビジネスに関わる社員として選ばれるでしょう。