理系が活躍できる仕事「アクチュアリー」

理系の専門職・アクチュアリー

アクチュアリーとは

「アクチュアリー」という言葉を初めて聞いた人も多いかもしれません。

実は日本では一般的にはほとんど知られていない仕事なのですが、海外では医師や弁護士と同じように「高度な知識を持つ専門職」として広く知られていて、年収水準も社会的な知名度も非常に高い仕事とされています。

2015年には、アメリカの人材採用企業のアンケートにおいて200の職種の中からアクチュアリーが年収・働きやすさ・ストレスの少なさ・将来性の観点から総合第1位に輝いています。

参考)http://www.theactuary.com/news/2015/04/actuary-named-top-job-of-2015/

またアクチュアリーは確率・統計を主とした数学をその専門性のベースとしていることでも知られています。

アクチュアリーの仕事の多くの場面で確率論や統計学などの知識を活用し、保険業界をはじめ主に金融業界で活躍しています。

実は日本にもアクチュアリーといわれる人たちが1700人ほど(2018年現在)保険会社を中心に仕事をしています。

社会に必要とされるスキル

将来の不確実さが大きい現代において、アクチュアリーは特に金融業界において経営判断にかかわる重要な役割をその専門性を活かして果たしています。

そしてその専門性は、「会社が儲かる」ということに対してよりも「会社がその本来の社会的役目を果たし、長期的に顧客や社会全体にプラスとなる」ことに対してより活かされています。

そのスキルの重要性から、海外では保険会社等の社長や役員に数多くアクチュアリーが就いています。

また日本でもここ最近は日本生命など大手保険会社をはじめ次々とアクチュアリーが会社のトップとなっています。(2019年3月現在)