アクチュアリーの”密度”
もう一つの視点として、現在そのマーケットで働いているアクチュアリーの人数と掛け合わせて見てみるのも面白いかもしれません。
主な国のアクチュアリー正会員の数はこちらの投稿に紹介されています。
先ほどはマーケットの規模についてみてみましたが、マーケットの規模に対してアクチュアリーがどれくらいいるのか、というところを非常に大まかですが見てみましょう。
人口/収入保険料あたりアクチュアリー正会員数
国・地域 | 2015年人口
10万人あたり |
2017年
年換算収入保険料(生命保険)10億アメリカドルあたり |
アメリカ(SOA) | 5.4 | 31.7 |
カナダ(CIA) | 10.3 | 71.4 |
オーストラリア(IAA) | 9.4 | 69.4 |
イギリス(FOA) | 19.5 | 67.2 |
日本(IAJ) | 1.3 | 5.5 |
出典:著者推計
注意点としては、特にアメリカ・イギリス・オーストラリアの会員は別の投稿にもあるように自国以外で働いている人数がかなりの数にのぼり、また一人で複数の国の資格を保有している人もいます。
また、生命保険業界以外で働くアクチュアリーも当然ながらかなりの数いることから、上記はあくまで参考程度の比較となります。
それらを差し引いても、これを見ると日本のマーケットは正会員の数がマーケットと比べて非常に少ないという印象を持ちます。
いかがでしょうか。これらの情報はあくまで生命保険業界に限定しての参考情報ですが、皆さんがどのようなマーケットで働きたいのか、どこにアクチュアリーの活躍の場が今後ありそうか、考えてみるきっかけとなればと思っています。