海外のアクチュアリーはどんな人たち?(その1)

海外ではみるかぎり一つの会社に10年20年と留まっている人は多くはありません。

例えば香港やシンガポールなどアクチュアリーの活躍できる会社が多いマーケットでは人の入れ替わりが非常に多く、また個々人も“自分で次を考える”意識を強くもち、自ら昇進や収入アップをつかみにいく傾向があります。

これは、多くの国では日本の給与で考慮されることの多い年功要素がなく、たとえ30年働いていても同じポジションで同じことをしていれば全く収入が上がることはない、ということも関係しているでしょう。

同じ社内でも異動は社内公募のケースが多く、あるポジションが空くと社内から応募してきた候補者と社外から応募してきた候補者を同じように並べて選考します。
(もちろん社内からの応募者のほうが優先されることが多いですが)

薄い年功要素

これらの環境と人々の意識も相まって、実力のある人はとんとん拍子に出世し、10年そこそこの経験ですでに役員クラスの地位と年収を得る人もいれば、30年以上の経験があっても平社員に近い地位で働く人もいます。

そもそも「この年齢ならこのへんの地位であるべき」という社会的一般論のようなものがないので、個々人の経験と実力そしてキャリアの意向によって大きく地位や働き方は変わってきますし、それが社会で許容されているように感じます。

 

どのような環境が皆さん一人一人に合っているのかはその人の考え方や性格によってそれぞれだと思います。自分の望むキャリアはどのような環境であれば実現できるのか、是非一度考えてみるとよいかもしれません。

次も海外のアクチュアリーについて書いてみたいと思います。

キャリア
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