資格をとるために
試験を受ける
アクチュアリー資格は日本やイギリス、アメリカ、オーストラリアなどの国は自分の国の団体がそれぞれ資格試験を行い、合格者を正会員として認定しています。
資格試験の試験範囲に多少の違いはありますが、おおよその部分は共通となっています。(各国の団体を取りまとめる国際アクチュアリー協会というところが、試験範囲をある程度共通化しているようです。)
その他の国は自分の国にアクチュアリーの団体がなかったり、あっても自分の国で資格試験を実施していなかったりします。
例えばシンガポールはシンガポールアクチュアリー会はありますが、彼らは自分たちでは試験を行っていません。
他の国でとった資格を切り替える
そこで各国間で行われているのは、「相互認定」という制度です。
例えば、イギリスの団体で取った正会員資格は、シンガポールの団体でもアメリカの団体でも正会員として認定しますよ、といった感じです。
相互認定は各国の団体同士の取り決めによって行われます。
著者もオーストラリアで仕事をする際、アメリカの正会員資格(SOA)をオーストラリアの団体に認定してもらい、試験を受けることなくオーストラリアの正会員資格を取得しました。
このように、特に自国で試験を行っていない国は相互認定によりアクチュアリーを認定しているケースが多いです。
他の国でとった資格をそのまま使う
もちろん各国の団体に正式に認定してもらわなくても、働いている会社、あるいは極端な話をすれば一緒に働いている人が皆さんのことを「アクチュアリーだ」と認めてくれるのであれば、他国の資格で働くことができます。
現在はイギリス・アメリカ・オーストラリアのいずれかの団体の資格を取っていれば、実質的にほぼすべての国や組織で相互認定をしなくても働くことができるでしょう。