アクチュアリーは出世できるの?

アクチュアリーのキャリアパス

典型的日本のアクチュアリーのキャリアパス

日本では、大学で数学・物理・工学あるいはファイナンス等の専攻で学び、多くは大学院を修了。

その後日本で保険会社に就職し、社内で数理関連の部署で勤務しながら勉強し、資格を取得。

その後社内でいくつかの部署を経験しながら社内の中で専門分野を持った専門家としての立場で仕事を行うか、管理職となり中には執行役員、社長となるアクチュアリーもいます。

2019年3月現在、日本生命、三井生命(大樹生命にもうすぐ名称変更)、明治安田生命等いくつかの保険会社では社長はアクチュアリー資格保持者です。

また、資格取得後に1年~数年程度MBA等の海外留学や海外子会社への出向等を経験する人もいます。

海外のアクチュアリーのキャリアパス

イギリス、アメリカ、オーストラリアなどの国においては、多くは大学のアクチュアリー学科で学び、在学中に数か月から半年ほどのインターンシップを1社から数社ほど経験、その後保険会社をはじめ金融機関に就職し、実務経験を積んでいきます。

大学在学時から試験を受け始める人がほとんどで、また転職が非常に頻繁に行われます。(これはアクチュアリーに限ったことではありませんが。)

自分が伸ばしていきたい専門分野を様々な会社で経験しながら、専門家としての立場で仕事を行うか、管理職として働くかという選択肢が出てくるのは日本と似ているように思いますが、同時に独立してコンサルティングを行ったり、専門職の契約社員として会社と一定期間契約し、仕事をするケースもみられます。

これらの国では、特に保険会社や再保険会社においては社長がアクチュアリー資格を持っているケースが非常に多く、特に再保険会社では部門のトップ、社長や役員に数多くアクチュアリーが存在しています。

このように、日本においても海外においてもアクチュアリーはその専門性の高さから保険業界を始めとした金融業界を中心に専門家として、また管理職・経営者としても活躍しているといえるでしょう。