高校数学の確率・統計をしっかり理解しておくこと
アクチュアリーとして働くためには、試験合格のためだけではなく通常の業務においてもある程度の確率・統計に関する理解が必要になります。
特に試験の場合一部大学で勉強するような高度なものもでてきますが、日常の仕事においては高校レベルの知識でかなりの部分はおさえることができますし、高校数学の知識の理解は大学での勉強の大前提となります。
もう一つおすすめしたいのは、問題を解くだけでなく、「どうやってその答えを導いたか」「なぜそうなるのか」を他の人にわかりやすく説明できるよう練習しておくことです。
仕事の中では、一緒に働く人全員が全員数字に詳しいわけではありません。同級生と問題をどう解いたか、などをお互い説明しあってみるのもよいかもしれません。
進学先を選ぶこと
実質的にほぼ全員のアクチュアリーが大学卒業以上の学歴を持っています。このことからも、大学への進学はアクチュアリーを目指すうえで一つの必要条件になってくるでしょう。
もし日本の大学への進学を考える場合は、その先にある就職活動を視野に入れる必要がでてきます。
日本の保険会社のアクチュアリー候補生の採用は同じ会社でもいわゆる総合職とは別コースでの採用を行っている会社が多く、また門戸はほとんどの場合大学名文系理系問わず開かれていますが、採用されているアクチュアリー候補生たちを見ると結果的にほとんどが旧帝大(東大・京大等の国公立大学)の理系学部あるいは大学院出身者、一部最上位私立大の理系の出身となっています。
これらの事実をしっかりと見据えて、進学先を選んでみましょう。
もし海外の大学への進学を考える場合は、アクチュアリー学科に入学するのが最も一般的です。
アメリカは数多くの大学にアクチュアリーを専攻する学科が設置されており、最近は特にアジア系の学生が多くなっていることが見てとれます。
イギリス・オーストラリア・カナダ等の国にもアメリカと同様に大学がアクチュアリー学科を設置しています。
多くの学生が大学で学びながら試験を受けていきます。
オーストラリアでは大学の単位を履修することでいくつかの試験科目か免除されることになっています。
海外への進学で不安になることの一つは学費なのではないかと思います。実際に学費・生活費を合わせると日本に比べて高額になるケースが多いです。
一方で特に海外では奨学金の制度が充実している国が多く、優秀な学生には給付型(後で返さなくてもよい奨学金)の奨学金を出す団体も多くあります。
ここで一つ一つ紹介することはしませんが、インターネットで検索するとどんなものがあるか見ることができます。
ここで書いたことは皆さんにとってはもしかしたら当たり前のことかもしれませんね。後半では、このほかに著者が勧めておきたいことを書いてみます。