日本のアクチュアリーの現在(いま)
これまでに見てきた「外国で働く日本人」は、そのほとんどが日本企業からの駐在という形で働いていました。
日本の保険会社も近年の海外進出に伴いアクチュアリーを駐在させる会社も少ないながらも出てきています。
一方で、現地で直接雇用され他の国のアクチュアリー達と同じフィールドで仕事をする日本人のアクチュアリーは著者の知るかぎり、片手で数えられるほどしかいません。
日本には1億人を超える人口と成熟した世界有数の保険マーケットがあります。
その中でこれまで日本人のアクチュアリーは日本で充分に活躍の場があったといえるでしょう。
言葉の壁もある中、日本人アクチュアリーが日本で働く場を得ることはこれまでは賢明な選択だったと思います。
アクチュアリーの、そして皆さんの将来のキャリアを考えよう
今、皆さんのような若い世代の人たちにとってはどうでしょうか。
これからも日本人にとって日本が最も良い環境なのか、あるいはより広いフィールドで活躍の場を求めることを選択肢に含めるのがよいのでしょうか。
著者が日本の試験を受け始めたころは、アクチュアリーに関する情報はインターネットにも少なかったのですが、近年は日本の試験に関する情報は少しずつ増えてきました。
その一方で、アクチュアリーという仕事のキャリアという側面からの情報は今でもほとんど見られません。
このブログではアクチュアリーという職業に興味をもった皆さんに、資格試験のことだけではなく将来どのように自分が働いていくのかより具体的なイメージを持ってもらえるよう、日本および海外のアクチュアリーに関する情報をキャリアという切り口からも書いていきたいと思います。