どの国の資格が一番役に立つの?アクチュアリー試験比較(その3)

アメリカの資格は世界で働くパスポート

SOA資格は世界中で働ける

海外の資格の代表的なものとしてアメリカのSOA資格をみると、その国だけでなくほぼ世界中の国で正会員として一般的に認知され、アクチュアリーとして働くことができます。

もちろん日本で働くときも特に外資系の会社では正会員として認めてもらえる場合が多いです。

また、SOA資格は他の8つのアクチュアリー団体と相互認定を行っており(2019年3月現在)、必要であれば一定の条件を満たすことで他の国の資格に切り替えることも可能です。(日本の正会員資格に切り替えることはできません。)

同様に、イギリス、オーストラリアの資格もほぼ世界中で正会員として認知されています。

年収水準は国にもよりますが、これも海外の転職サイトを見てみると伺い知ることができます。いくつかの転職斡旋会社が年収水準をまとめた統計を発表しています。

外国の資格の日本での評価は

日本で働く日本人に限定した話になりますが、ひと昔前は日本人が日本以外の試験を最初に受けることはほぼありませんでした。

たしか1980年代くらいに大手日系保険会社が日本の正会員をアメリカに留学させてアメリカのSOA資格を取らせていましたが(その後は留学制度をやめてしまったようです)、当時日本人で外国の資格を取る人はほぼその場合に限られていたように思います。

これは著者の個人的な印象ですが、日本の試験の難易度が高いという印象を持っている人が多いからか、ひと昔前は日本人が日本の試験を受けずに日本以外の試験を受けることを「日本の試験から逃げている」「能力がなくて日本の試験に受かる自信がないからだ」といってあまり評価しない雰囲気があったように感じます。(今はそのような空気もなくなりつつあります。)

ここ10年ほど日本の正会員取得後に自らの意志で独学で海外資格を取得する人がちらほらと出てきました。

また、日本の試験を受けずにいきなり海外の試験を受ける人も少ないながらも出てきています。

おそらく海外の試験を一部日本国内でも受験できるようになったこと、インターネットで多くの情報が得られるようになったことが影響しているかと考えられます。

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