どの国の試験が取り組みやすい?アクチュアリー試験比較(その2)

日本は会社で、海外は大学で勉強
日本も海外も独学の割合が高い

こんにちは、Duke(デューク)です。

アクチュアリーを目指す人にとっては、試験は避けて通れない関門です。

前回に続き、日本とアメリカの試験について書いてみます。

受験の方法・サポート

日本の場合、1次試験の基礎知識については協会が主に新社会人を対象にした講義を行っています。
それ以外は今まではほとんどの人が仕事の合間に独学で各科目を勉強してきました。

2次試験については実務の知識が問われるため、会社内で受験者同士勉強会を行ったり、先輩に意見を聞いたりしながら対策をとる人たちが多かったように思います。

近年では、会社の枠を超えて1次試験から自主的に勉強会を行うグループもあるようですし、また協会以外でも1次試験の受験対策を行う塾のようなものも見られます。

 

アメリカでは大学のアクチュアリー学科において勉強するケースが多く、大学で基礎知識を身につけつつ試験を受けるのが一般的です。

アメリカ国外の受験者はその国の大学のアクチュアリー学科において学びながら受験するか、いくつかの会社が出版している受験参考書を取り寄せて独学という形で勉強することになります。

ちなみに著者のケースは参考書を取り寄せて独学でした。

 

イギリス、オーストラリア、カナダなどのいくつかの国でも同様に大半のアクチュアリーが大学のアクチュアリー学科出身です。

オーストラリアは大学のアクチュアリー学科のコースの履修をもって1次試験のかなりの部分が免除になる制度があります。

まとめると、日本は協会・保険会社のサポートを受けて学び、海外では大学で学ぶ、というのが一般的です。

近年は日本でもアクチュアリーの基礎知識を学ぶ講義をいくつかの大学が提供し始めており、アクチュアリーになる方法も変わっていくかもしれません。