どの国の試験が取り組みやすい?アクチュアリー試験比較(その2)

合格までにかかる費用

受験の方法のところでも書いたように、日本では協会の基礎講義の他は主に保険会社のサポートを受けながら受験することが大半です。

多くの会社では社員の受験にかかる費用を負担しています。2018年度の試験1科目あたりの受験料は1万円程度です。

全科目合格までに受ける回数や参考書類の費用、地方で働く人は受験時に東京あるいは大阪までの交通費等はありますが、会社の費用サポートがある場合も多く、保険会社で働く場合の費用は実質的にかなり少なくなります。

 

アメリカのSOA資格の場合、1次試験の受験料は1科目あたり200ドル~400ドル程度、2次試験は1科目1000ドルを超えます。

教科書代や参考書費用も日本と比べてやや割高となります。

また、準会員と正会員になる際の研修は日本国内では2019年現在行われておらず、日本の受験者は2回海外渡航の必要があります。

上記のSOA試験料は収入が一定以下の人・学生には減免措置があります。

著者の場合なんだかんだと100万円近くかかったのでは、と思います。

もし大学のアクチュアリー学科で学ぶ費用をここに含めるのであれば、実質的な費用はさらに膨らむといえるでしょう。

 

著者は日本の試験は保険会社入社前の1次試験の1科目だけ自己負担で、あとは全て勤務する保険会社に費用を負担をしてもらい受験しました。

アメリカの試験は1次試験はほぼ全て自己負担、2次試験は勤務する会社と交渉し、”合格した科目に限り受験料を会社負担”という形で受験しました。

不合格にならずに済んだのは、落ちると1000ドル以上自腹、というプレッシャーがあったせいでしょうか(笑)。

試験
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